開催数100回を目指して頑張っているVin Gohan。元々はフランス各地の熟成ワイン会から発足したので、今もフランスワインを中心にやっています(時にはドイツ、アメリカ、豪州、NZなども)。

会場となるお店を毎回変えないとご参加いただくことも難しく、そうなると飛び込み客がワイン会を開催させてもらえるだけでも有難い話でして。

そんな状況の中、Vin Gohanでは可能な限り“ヴィンテージ”と“土壌”にこだわったマリアージュをご紹介してきました。

けれど先日開催したVin Gohanでは、お店の事情でメニューが決まったのは開催日直前。アミューズとメインの相性はバッチリですが、困ったのが前菜と魚料理。旬の食材って凄い、「もうブルゴーニュは季節はずれだよ」と教えてくれてるんですから。ブルゴーニュを飲むには味覚的にも、今月で限界。

DSC00283-001

その前菜とは「生ホタテのマリネ カリフラワーのピューレ添え」。急遽リストを変更しようにも、これに最適なシャブリ・グランクリュはこないだ飲んでしまったし、さてどうしたものか。他にも候補はあれど、どれも若くてダメ。考えた末、相性はまあまあでも、ワインの流れを重視してこれを選びました。

Savigny Les Beaune Clos Des Guettes 2005 / Domaine Gagey(Louis Jadot)
シャンパンの余韻を壊さない、程良くリッチな樽香、それでいてマロマロしてない造りと、甘くタイトなヴィンテージ。土壌由来の重いミネラルは、下手なモンラッシェ一級よりインパクト大。

結果、大正解。先日、コシュ・デュリをケース買いしたというブルオタさん他、予想以上に皆さん喜んでくれた。飲み頃って大事、これがあるのとないのとでは会の印象も大違い。

DSC00280-001

【5/22 Vin Gohan「ブルゴーニュ」】
1. Assailly Cuvee Reservee Brut Blanc de Blancs Grand Cru 1500ml
2. Savigny Les Beaune Clos Des Guettes 2005 / Domaine Gagey(Louis Jadot) 
3. Nuits St Georges 1er Aux Argillas 2009 / Jean Chauvenet
4. Nuits St Georges 1er Cru Les Murgers 2009 / Alain Hudelot Noellat
5. Pommard V.V. 1991 / Coche Bizouard
6. Pommard 1er Cru Jarollieres V.V. 1990 / Jean Marc Boillot
7. Clos de la Roche Grand Cru V.V. 1989 / A.Pernin Rossin
※V.V.=Vieille Vignes(古木)

日時:2014年5月22日(木)
会場:五反田「ボノミー」 
会費:2万円 9名  

それにしてもボノミーの料理はどれもこれも素晴らしい。シャンパンに用意してくれた「アミューズ3品」には、トマトのマリネや、粉末にしたパンデピスをフォアグラにまぶしたものなど、シャンパンの隠れた要素を見事に引き出してくれました。ワインリストも皆さんに見てもらったら「小売価格より安いけどどうなってんの!?」と驚いてた。超お薦めのビストロです。

続いて魚料理は「長崎産 天然鯛のポワレ サフランソース」。これにはロゼがいいけど、ポマールにしては薄旨なコシュ・ビズワールのポマールV.V.1991を先に開けて、なんとかセーフ。料理の美味しさに助けられました。

DSC00286-001

ユドロ・ノエラの2009うっま!華やかな造りなのでこういう場に映える。6より好きという人も多かった。ニュイサンジョルジュは北側が好き。

 Nuits St Georges 1er Cru Les Murgers 2009 / Alain Hudelot Noellat
創始者アラン・ユドロは、名門シャルル・ノエラの孫娘と結婚し、リシュブールをはじめとする銘醸畑を手に入れた(これ以外はルロワに売却される)。新樽率は抑え、エキス分をしっかり抽出した風味豊かなワイン。ミュルジェは、若いうちから花やスパイスが香り肉厚。

Pommard 1er Cru Jarollieres V.V. 1990 / Jean Marc Boillot
ジャロリエールは、ポマール村最高の畑リュジアンとヴォルネイ村一級畑フルミエに挟まれた好立地にあり、ヴォルネイの繊細さも兼ね備える。樹齢70年。

ポマールにしてはソフトで、フルミエより肉付きあり。90の酸も相まってエレガント。余韻に上品な鉄が香り、仔鴨のロティ単独に◎ ポルト酒のソースを添えれば次のワインと花マル。

フランス産 仔鴨のロティ ポルト酒のソース

DSC00287-001

ブルゴーニュ古酒は今や希少、地震も心配だし、最近秘蔵ワインを少しずつ放出していますが、今回の目玉はなんといってもこれ。

Clos de la Roche Grand Cru V.V. 1989 / A.Pernin Rossin
1974年創設のペルナン・ロサンは、1998ヴィンテージを最後に引退、幻となった。引退するにあたり畑と蔵をペロ・ミノに売却(ペロ・ミノは今やトップドメーヌの仲間入り)。賛否両論あるコンサルタントのギィ・アカが手掛けていたのは1988年まで。樹齢100年、低収量、最低21~30日の長い浸漬。売却後にこの古木は引き抜かれ今はもうない。

こっくりとした味覚と沈み込むような深味と重心、飲む者を包み込むような弾力は、クロドラロッシュの前にモレサンドニの個性全開。このワインを飲み始めてから欠伸(あくび)をした人がいたのですが、そうまさに私も、以前飲んだポートワインのような1959クロ・ド・タールを思い出していました。いや、偉大なポムロールのようでもある。良年、テロワール、低収量、高樹齢が生んだ傑作。言葉少なに、思い思いの幸せを噛み締め、同じ時間を共有する悦び。長い間大事に温めていたお宝ワインは、最高のメンバーに見届けられ成仏したのでした。


<お・ま・け>
Vin Gohan終了後、お疲れ会をしてくれるというので、数人でボノミーの二号店であるワインバー「オ・コントワール・エシェゾー」に移動。って、どんだけボノミーのファン!?


DSC00290-001
  
DSC00291-003

 

スポンサードリンク