実は、今月初めから本格的に投資を始め、ますます引きこもりがちな毎日を送っているのですが、ワインの先物取引はさらに興味津々なわけで。

昨日、JR大阪駅に隣接するノースゲートビル28F「ラグナヴェール」で、徳岡主催のボルドープリムール試飲会が開催されたので行ってきました。
JR大阪駅 時空の広場

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グランフロント
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ボルドープリムールとは

例えば2014年産ワインの場合、樽熟成を経て2016年冬~2017年春以降に出荷されますが、ボルドーでは古くから、シャトーの経営を安定させるため、熟成前の段階で試飲して売りに出されます。それがプリムール(先物取引)です。

先物買いにより、
・生産量が限定されたものも安定的に買い付けができる
・相場の変動に左右されることなく、比較的低価格で買える。
というメリットがあります。

2014年ヴィンテージ

2014年ヴィンテージは暖冬により、ブドウの発芽が早く、夏は不安定な天候の元、雨がしばしば多めに降った。7月下旬は晴れた日が続き、9月から10月にわたって続いたインディアンサマーがブドウを成熟させ、23日というかつてないほど長期間にわたりブドウの収穫が行われた。
(徳岡のシャトー・ラグランジュの資料より)

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2014年は良年との前評判ですが、2012、2013年と比較しての話でしょ、ぐらいに思っていた私は良い意味で期待を裏切られました。

2009、2010年のような圧倒的な凝縮味はないけれど、現段階で2009並みの糖度を感じ、とにかくフルーティー。2009年より早から楽しめそうです。

2006年ほどではないけれど、ごくわずかに雨を感じさせる、澄んだ赤系のふっくらとした果実味。その絵を縁取る、やや仰々しい額縁のようなタンニンは、数年後いい風景として溶け込みそうな気配。

2010年以来、久々に食指が動く、興味深いヴィンテージとなりそうです。興味深いと表現した、その最たるものがカロンセギュール。

可愛いハートのラベルとは裏腹に、無骨でとっつきにくい長熟なイメージですが、恐る恐る飲んでみたところ、これがなんと!めちゃ甘くて、どこかチャーミングでさえあります。生産者の方も予想外の出来だそうで、数年後が実に楽しみなワイン。ラベルも変わったんですね。

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下記の30種類のうち、私が気に入った順番に、ラスコンブ、ベイシュベル、スミスオーラフィット、フェリエール、ランシュムーサ、シャススプリーン、カロン・セギュール、カマンサック・・・。

白はSBの出来が良いらしく、なるほど比率が高まるにつれポテンシャルを感じました。エールダルジャンは樽熟しない方がむしろスタイリッシュで美味しい。怒られるわ(笑)

唯一のソーテルヌ「ギロー」は、いつもながら純粋でストラクチャーが際立ってて素晴らしいですが、スケールはそれほど感じないかな。

全画面キャプチャ 20150626 170735


徳岡 ボルドープリムール

数年後のリリースが楽しみですね。

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余談ですが、試飲していたら徳岡の社員の方に、「ウクレレ弾いてる方ですよね!?」と言われてしまい、思わず資料で顔を隠してしまいました。もう、恥ずかしくて街歩けませんよ。今更気付いたという・・・(笑)

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