昨日、人に連れられて東大阪にある花園ラグビー場に行きました。そしたら急に、中学時代の部活の思い出がよみがえりました。
私は中学時代、バスケ部に所属していたのですが、南大阪地区で最下位ぐらい弱いチームでした。
入部して半年ぐらい経った頃でしょうか、ある日新しい監督がやってきたのです。
その監督は身長180cm以上あり、ひょろりと痩せぎみで、ゆるいパンチパーマでしたから、自己紹介で女性だと知った時の衝撃といったらありませんでした。
あだ名はあっさり「郎平」に決定。郎平を知らない人は、お手数ですが検索してみてください。
その郎平がどんな経歴の持ち主かはよく知りませんでしたが、それまでのフレンドリーな監督とは明らかに違い、部員たちと一定の距離を置いていて、近寄りがたい存在でした。
その日から郎平による、軍隊のように過酷な練習が始まるのですが、時を同じくして、あの人気スポ根ドラマ「スクールウォーズ」がスタートしました。
夏休みの部活は毎日7.5kmのランニングから始まり、それからトレーニングを数セットこなしたら、ボールを持つ頃にはもうヘロヘロ。朝食は4枚切りトーストを3枚、昼は二段弁当でしたが、いつも腹ペコでした。
平日の朝練は1㎞ ダッシュのタイムを競うことからスタート。当時の最高記録で1㎞4分切ってましたから私も若かったです。
何人か脱落していきましたが、それでも部員は25名ほどいました。レギュラーの座を勝ち取るために、朝練に行く前に友達と公園で待ち合わせ、こっそり早朝練までやっていました。それでも滅多に試合に出させてもらえなかったのに、あのモチベーションはどこから来ていたのか未だに謎です。
郎平率いる我がバスケ部は、「スクールウォーズ」のモデルとなった伏見工業高校に自分達を重ね合わせ、地区大会でどんどん勝ち進み、敵を倒すごとに強くなっていきました。
そしてついに
当時、南大阪で最強だった高鷲中学との決勝戦にまで勝ち進んだのです。
それまでの日々が走馬灯のように駆け巡りました・・・
郎平は決勝戦の数日前、ある男性教師と会っているところを、たまたま部員が目撃、噂は一気に広まりました。部員一同、郎平に抗議しようと緊急ミーティングになりました。
キャプテン
「先生、試合が迫ってるんですよ、恋愛なんかにうつつを抜かしている暇あるんですか!」
部員一同
「先生、どうなんですか!答えてくださいよ!」
しばらく黙って聞いていた郎平が、口を開きました。
「親の介護のことで相談に乗ってもらっていただけだ。そんなことも許されないのか。」
そう言って、鬼の郎平が涙を流しました。
それに応えるかのように私達も泣きました。夕陽の当たる教室で、バスケ部全員でオイオイ泣いたのを覚えています。
郎平は本当によくやってくれた。こんな弱いチームを決勝戦にまで連れてってくれて。みんな本当はお礼言いたかったんだ。でも初めての決勝戦で不安だったんだよね。
結局、高鷲中学との決勝戦は僅差で敗れましたが、郎平やみんなと過ごした思い出は、今も私の大事な宝物です。

入部して半年ぐらい経った頃でしょうか、ある日新しい監督がやってきたのです。
その監督は身長180cm以上あり、ひょろりと痩せぎみで、ゆるいパンチパーマでしたから、自己紹介で女性だと知った時の衝撃といったらありませんでした。
あだ名はあっさり「郎平」に決定。郎平を知らない人は、お手数ですが検索してみてください。
その郎平がどんな経歴の持ち主かはよく知りませんでしたが、それまでのフレンドリーな監督とは明らかに違い、部員たちと一定の距離を置いていて、近寄りがたい存在でした。
その日から郎平による、軍隊のように過酷な練習が始まるのですが、時を同じくして、あの人気スポ根ドラマ「スクールウォーズ」がスタートしました。
夏休みの部活は毎日7.5kmのランニングから始まり、それからトレーニングを数セットこなしたら、ボールを持つ頃にはもうヘロヘロ。朝食は4枚切りトーストを3枚、昼は二段弁当でしたが、いつも腹ペコでした。
平日の朝練は1㎞ ダッシュのタイムを競うことからスタート。当時の最高記録で1㎞4分切ってましたから私も若かったです。
何人か脱落していきましたが、それでも部員は25名ほどいました。レギュラーの座を勝ち取るために、朝練に行く前に友達と公園で待ち合わせ、こっそり早朝練までやっていました。それでも滅多に試合に出させてもらえなかったのに、あのモチベーションはどこから来ていたのか未だに謎です。
郎平率いる我がバスケ部は、「スクールウォーズ」のモデルとなった伏見工業高校に自分達を重ね合わせ、地区大会でどんどん勝ち進み、敵を倒すごとに強くなっていきました。
そしてついに
当時、南大阪で最強だった高鷲中学との決勝戦にまで勝ち進んだのです。
それまでの日々が走馬灯のように駆け巡りました・・・
郎平は決勝戦の数日前、ある男性教師と会っているところを、たまたま部員が目撃、噂は一気に広まりました。部員一同、郎平に抗議しようと緊急ミーティングになりました。
キャプテン
「先生、試合が迫ってるんですよ、恋愛なんかにうつつを抜かしている暇あるんですか!」
部員一同
「先生、どうなんですか!答えてくださいよ!」
しばらく黙って聞いていた郎平が、口を開きました。
「親の介護のことで相談に乗ってもらっていただけだ。そんなことも許されないのか。」
そう言って、鬼の郎平が涙を流しました。
それに応えるかのように私達も泣きました。夕陽の当たる教室で、バスケ部全員でオイオイ泣いたのを覚えています。
郎平は本当によくやってくれた。こんな弱いチームを決勝戦にまで連れてってくれて。みんな本当はお礼言いたかったんだ。でも初めての決勝戦で不安だったんだよね。
結局、高鷲中学との決勝戦は僅差で敗れましたが、郎平やみんなと過ごした思い出は、今も私の大事な宝物です。

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コメント
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小説に書きたいぐらいな、内容ですね。