ちょっと前の話になりますが、どうしても記録しておきたいワイン会がありまして。

お店について
先に言っておきますが北新地「弘屋」は絶対行くべきです。

ちょうどこの時期、たて続けに旨い“なにわ割烹”に出会った頃で、それまで抱いていた大阪料理へのイメージを再認識したところでした。

「弘屋」は、和の旬を取り入れた繊細な創作ワインバーで、料理はピシッとツボは押さえながらも、どこかやわらで優しい大阪の良さが出ていて、ある意味ここにしかない料理だと思いました。

同店のワインも興味津々ですが、この日はワインを持ち込んでのワイン会。

常連である主催者さんが、店と打ち合わせしてくれたのでしょう、素晴らしいマリアージュで楽しませてくれました。



ワイン会について
さて、大阪にもいろんなワインオタクがいらっしゃいますが、今回の主催者さんは自分と好みがとても似ていて、もっと早くお会いしたかったぐらい。ワインの記憶が薄れてあやしい今となってはあまり議論を交わせそうになくて(笑)。大人しく身を委ねるのみです。

魚介を素でシンプルにいただく料理に重宝するのがマルサンヌ。私も積極的に買うワインですが、いきなりサンペレ2006が出てきて一人でニンマリ。秋田の真蛸とジュンサイの料理に、青梅のような爽やかさをくれたのは発見でした。

そして自分がワインと料理のマリアージュにハマるきっかけとなった「イヴ・キュイロンの熟成コンドリュー × 魚介・夏野菜」の体験を再びここで味わえたのです。

ヴィンテージは2000年。味わいは火薬っぽくてむっつり系なんですが、雲丹、だだちゃ豆、桃と合わせるとマジックを起こすのです。やっぱり面白いワイン!

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ボンボンやバタースコッチを思わせる黄金色のムルソー1998/コント・ラフォンに「渡り蟹」や「カンコワイヨット&ペコリーノチーズ」の塩気を合わせることで、ワインのとろみと甘味が引き立ちました。

料理は一歩下がって絶妙にワインを引き立てていきます。

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そしてメインのデュジャックを待ち焦がれ、前のめりになり過ぎたあまり、みんなの前であろうことか、国産ピノをブルゴーニュと間違えてしまいました(笑)

マジでテイスティングしたら絶対間違えませんからね!!ヽ(#`Д´)ノ


しかしながら間違えたのは理由はちゃんとありまして、1991年は旨味が先行するのですが結構チャーミングな味わいなものが多く、デュジャックの特級ですからまだ若いだろうと。←偉そうに弁解

言い変えれば、それほど美味いんです。シュペートブルグンダーっぽくて。ぼんじゅーる農園 a. et y. 鞍掛ルージュ ピノ・ノワール 2017は買いです。他のヴィンテージは分かりませんが。

「淡路の鮑の肝ソース」「アコウとオカワカメと松茸」がまた最高。
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1991は90年代で一番好きなヴィンテージ。仔羊と。

クロドラロッシュ 1991 デュジャック

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最後に弘屋さんからブライドテイスティングのプレゼント。酔い醒めるわ(笑)

かなり冷涼・ソリッド・素朴なピノという印象だったので私は「イランシー」、主催者さんは「オレゴン」と答えましたが、正解は南オーストラリアのマニアックなビオでした。

我こそはと思う方、是非私の敵を討ちに行ってください。

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