着なくなった着物を着て寝るといいよ、免疫力上がるから
と中谷比佐子さんが発信されていたので、薄手の綿パジャマの上から正絹の着物を着て寝てみたら、身体の芯までじんわり温まりぐっすり眠れた。

絹は肌に直接触れると美肌効果があるので長襦袢をパジャマにしようと思ってはいたが、頻繁に洗えないし抵抗があった。

これなら誰にでも薦められる。男性でも女性の着物を羽織れるし。派手になった着物、喪服、古い長襦袢でもいい、正絹なら。

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着物研究家の中谷先生は蚕の一生についてこうおっしゃってる。

モノ言わぬ蚕が人にささげている姿は尊い

だからこそわが先人たちは蚕にいただいた無条件の愛を、着物という形の中で「使いつくして」その愛に報いるという行動に出ているのだと思う

無条件の愛は「与えたら与えたことを忘れる」というものだと思っている
与えられた方がそれをどう生かしていくかを考える

のだと。まさにその通りだ。そうして世代を越えて引き継いでいく。着物とともに日本人が大事にしてきた精神を。

また、無条件の愛を与えなければいけないと思いこんでいる現代人が多いことも指摘。それが傲慢を生み、イジメや暴力の原因になっていると。

それにしても先の戦争を経験されているご年齢とは信じられないほどのバイタリティーと発信力だ。尊敬する。

中谷先生にFacebookで友達申請させていただいたらプロフィールをご覧になり
「忌部の血筋ですか?」
と聞かれたので
「違いますが親の実家が養蚕をやってました」
と言ったらそれはそれはと。

着物を通して日本の素晴らしさを危機感を持って発信されている先生に感銘を受けて、自分も何かせねばと着物を着始めたことを伝えた。
伝えられたことがまたさらに自分の原動力になっている。


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